目の病気

網膜はく離は早期発見で防げます 飛蚊症・網膜裂孔のレーザー治療とは

投稿日:2017年5月9日 更新日:

 

みなさんは網膜はく離という言葉を聞いたことはありますか?
ボクサーが試合中に目にパンチを受けて網膜はく離になり手術を受けたというニュースというと、ピンとくる方もいるかもしれませんね。
また、近年ドキュメント番組の中のテレビドラマでも取り上げられた病気です。

網膜はく離とは目の病気で、治療が遅れると失明に至ることもあります。
目の奥には、外側から順に強膜、脈絡膜、網膜があるのですが一番内側の網膜が剥がれてしまう病気です。
網膜というのは神経でできた膜なので、剥がれてしまうと視力に影響が出るというわけです。

わたしは少し前まで眼科のクリニックで看護師をしていたのですが、クリニックで勤めるまでこんなにも網膜はく離が身近な病気だとは知りませんでした。
教科書的にはどのような病気かは知っていましたが、眼科のは実習がなく病院での実習をしたことがなかったのです。
そのため、目に外傷を受けるような特別なスポーツをしている人にしか起こらないものというイメージを持っていました。

そしてもう1つ、網膜剥離になる前の網膜裂孔の段階で眼科を受診をすることで、入院して手術をせずに5分くらいのレーザー治療で処置できることも知ったのです。
網膜裂孔が起きる前には、黒いものが見える飛蚊症の症状が出ることが殆どです。
しかし稀に気がつかないという方も居るようです。

飛蚊症とは文字どうり蚊が飛ぶように見える症状なのですが、網膜に穴が開いた裂孔の状態になると黒いものがたくさん見えます。
上か下から墨を流したように見えることもあります。

網膜裂孔は周りの網膜が浮いてきていない早期なら光使ったレーザー治療ができます。光のレーザーで穴の開いた網膜を糊付けするのですが、一度糊付けした網膜は剥がれません。周りの網膜が浮いてしまいレーザー治療ができないと入院して手術の対象となってしまいます。

網膜はく離が起こりやすい人には糖尿病で網膜に出血がたくさんある方、そして強い近眼の方です。
強い近眼の方は目が奥に長い楕円形なので、網膜が引っ張られてしまっているんですね。

強い近眼の方は一年に一度は網膜に穴が開きやすい薄いところがないか眼科でチェックをしてもらうことをお勧めします。

そして、近眼がない方にも共通する注意点なのですが目をマッサージするのはやめましょう。
マッサージすることで網膜に穴が開くこともあるんです。
疲れたときは目ではなく、目の周りの骨をマッサージしてくださいね。

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